母娘のいい関係を設計に反映した、キッチンをシェアする二世帯同居住宅
築40年という妻の実家で、ご両親と同居されていたＧ夫妻。古い時代の住まいだけに不便さがあり、暑さ寒さが両親の健康を害さないとも限らないと考え、二世帯同居住宅に建て替えることに。その時の大前提はキッチンや浴室などの設備を共有しながらも、各世帯のゾーンはちゃんと分けようというもの。「元々一つのキッチンをお互いが使いこなしていたので、分けるより共用かなあ、と考えました。まあ、母、娘の関係ですしね（笑）」と夫人。そこで検討していた数社に要望を伝え、案を練ってもらったという。その中でキッチンを中心に各世帯の居場所を左右で分けた画期的なレイアウトを考え出してくれたのが「すみ家」だった。「しかも自然素材を使いながら、好きだったミッドセンチュリー感覚のインテリアにもなりました」と夫妻。「品質面でも、建物の構造や精度をきちんと検査して結果を明らかにしてくれたのでとにかく安心でした。両親と一緒に暮らしながら、お互いが自分たちのペースで生活できる絶妙バランスの二世帯住宅になったと思います」。
家には、機能だけでなく人の心を癒すという役目も必要だと思う。その点でも同社の場合は自然素材が使われ、床だけでなく、リビングでは天井まで届く無垢板製の建具で演出。壁面を板張りでデザインした雰囲気が味わえ、これも魅力の一つとなっている
仕事でアイアン加工に携わる夫Ｇさんは、その特技を生かしてこの家に似合うアイアン家具を製作中。「無垢の床、カラーリング壁でコーディネートされたこの家だからこそ似合うということもありますが、自分のこうありたい、という世界観とぴったりで、今ではアイアン家具作りの趣味ができてしまった感じです」と嬉しそう
ナラの無垢床と梁見せの天井でデザインした室内。そもそも夫妻が同社を知ったきっかけは「SUUMO注文住宅」。できるだけ自然素材を使い、使い込むほど味わいが増すデザインの家を建てたいと考えてピックアップしたという
手前の通りに面して閉じながら、庭のある南に向かって開かれた外観デザイン。「基本、平屋感覚で過ごしたい！」という若い夫婦の要望に応えて、2階への依存度を減らすことで二世帯同居住宅とは見えない軽やかなデザインになった
気遣いのいらない母娘の関係を活かし、親世帯とキッチンを共有。そしてこのキッチンを中心に東西で世帯を分離。同居感覚の楽しさもほしいとの要望により生まれたレイアウトで、「両親と仲良く一緒に暮らしながら、お互いが自分たちのペースで生活できる家になりました」と夫人は満足そう
平屋のように、ワンフロアで生活が完結できるよう、娘世帯のリビングの横には家事室を兼ねたウォークインクロゼットを設置。Ｇ邸では2階は寝室と将来の子ども室だけ。服の着替えのためだけに２階へ上り下りする手間が無いのはとても便利と好評だ
据え置き型の陶器シンクを備え、美しく仕上げられた洗面脱衣室。洗濯機置き場との間に壁を設けているので見た目もスッキリ。さらに、照明の光源が直接目に入るのを避ける工夫や、ニッチ型の棚など随所に気配りされていることが分かる
世帯のリビング同士をウッドデッキに向かい合わせ、それぞれの部屋から全開口サッシで出入りできるようにした。適度な距離感が生まれるだけでなく、家中に陽光と通風を呼び込んでくれる存在で、キッチンの窓ともつながり、家族でガーデンＢＢＱをする時にも大活躍
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